「現在メンテナンス中のため、しばらくの間ご利用いただけません。」という表示が画面に出て、サイトが見られなくなってしまったでしょうか。これは、WordPressのプラグイン「Uncanny Toolkit for LearnDash」を更新している最中に、通信が途切れたり処理が止まったりしたことで、更新モードが解除されずに残っている状態です。
まずは落ち着いて、以下の手順で表示を元に戻しましょう。
メンテナンス表示を消してサイトを復旧させる手順
更新が途中で止まったままになっていることが原因ですので、サーバー内にある強制終了のためのファイルを削除します。ここではロリポップ!を利用し、FTPソフト「FFFTP(FTPS対応版)」を使う方法を解説します。(開発終了後に有志が更新している最新版を使用してください。設定の詳細はロリポップ!マニュアル「FFFTP FTPS対応版の設定方法」を参照してください)
- FFFTPの「新規ホスト」から、「ホスト名(アドレス)」にFTPSサーバー、「ユーザ名」にFTP・WebDAVアカウント、「パスワード/パスフレーズ」にFTP・WebDAVパスワードを入力して接続設定を作成します。
- 「ホストの設定」画面の「暗号化」タブで、「FTPS(Explicit)で接続」だけにチェックを入れて保存し、接続を行います。
- WordPressをインストールしたフォルダを開きます。
- フォルダ内にある「.maintenance」という名前のファイルを右クリックし、「削除」を選択します。
この操作によりサイトの表示が戻ります。その後、WordPressの管理画面にログインし、中断されていた更新を再度実行してください。
今回の更新とセキュリティ対策について
なぜ今回更新が必要だったのか、背景を確認しておきましょう。NVD(2026年10月31日公表)によると、Uncanny Toolkit for LearnDashには「認証バイパス」の脆弱性があり、深刻度はCVSS 9.8と高く評価されています。ログイン不要で攻撃が可能なため、早急な対策が必要です。
WordPress.org のプラグインページによると、最新のバージョンは「3.8.3」です。このバージョンでは、セキュリティ問題の修正に加え、ユーザー切り替え機能のライブラリ更新や、フロントエンドログイン機能の不具合修正が行われています。なお、本プラグインはPHP 7.4以上およびLearnDash 4.2以上が必要ですので、お使いの環境が要件を満たしているか、更新前にサーバーの管理画面で確認してください。
今後の更新でエラーを出さないために
今後「16個の便利モジュール」を提供している本プラグインを更新する際は、以下の準備を行ってください。
- バックアップの取得: 万が一に備え、サイト全体のバックアップを必ず実施してください。
- 更新内容の確認: WordPress.org の更新履歴には、バージョンごとの修正内容が記載されています。特に今回のような重要なセキュリティ修正が含まれている場合は、計画的に更新を行うことが推奨されます。
- 環境の適合: 本プラグインはWordPress 7.1.4での動作確認がされていますが、ご自身のサイトのWordPress本体バージョンが6.3以上であるか確認してください。
更新ボタンを押す前には、一度WordPressのダッシュボードで現在のバージョンをチェックし、問題がない環境であることを確かめてから作業を開始しましょう。
出典・参考
- NVD「CVE-2026-119096(Uncanny Toolkit for LearnDash)」(2026年10月31日公表)
- WordPress.org のソースコード(Trac): 3.8.2 の frontend-login-plus.php 3357行目
- WordPress.org のソースコード(Trac): 3.8.2 の frontend-login-plus.php 3446行目
- WordPress.org のソースコード(Trac): 3.8.2 の frontend-login-plus.php 3527行目
- WordPress.org「Uncanny Toolkit for LearnDash」プラグインページ(説明・更新履歴)
- WordPress.org「Uncanny Toolkit for LearnDash」サポートフォーラム
- ロリポップ!マニュアル「FFFTP FTPS対応版の設定方法」
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